内臓脂肪減少薬について|うえだ内科・糖尿病内科クリニック江古田|練馬区旭丘の内科・糖尿病内科・内分泌内科

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内臓脂肪減少薬について|うえだ内科・糖尿病内科クリニック江古田|練馬区旭丘の内科・糖尿病内科・内分泌内科

内臓脂肪減少薬について

内臓脂肪減少薬として、脂肪分解酵素リパーゼの阻害薬であるオルリスタットが発売されました(大正製薬 alli/アライ)。食事由来の脂肪の吸収を抑制し、薬25%を便として排泄することが期待できるとされています(大正製薬HP)。

 

上の写真はアライの主成分と同じ量のオルリスタットです。オルリスタットは諸外国では以前から販売されているため使用経験がある方も少なくない薬剤ですが、このたび日本国内でも発売となり、CMなども流れているのでお問い合わせの増えてきた薬剤です。

 

大正製薬のHPを見ると有効性について以下のようにまとめられています。

腹囲変化量 プラセボ群    -1.63㎝(24週後)

      オルリスタット群 -2.49㎝(24週後)

試験開始時の腹囲は平均97-98㎝程度であったとのことです(大正製薬HPより)。

もともと腹囲97.5㎝だった方が、半年後に95㎝になるくらいの効果と考えられます。

脂肪の吸収を抑制するため、新規に摂取した脂肪の吸収は減少しますが、オルリスタットはこれまでに蓄積した皮下脂肪を直接的に減らすものではないため、内服だけで速やかに痩せようというのは難しいと考えられます。

あくまでも、食事・運動と合わせて用いることで効果をより発揮できるものと思われます。

安全性を見ると、副作用として油の漏れ(34.2%)、便を伴う放屁(23.3%)などが見られ、パッドの装着などの対策があったほうがいいかもしれません。実際に内服された方のお話によれば、トイレに油が浮いたり、おならとともに便の油が出てくるそうで、吸収されない油を体外に排出していることは体感できるようです。

この副作用を人前で見せないために脂肪の多くない食生活を心がけるようになれば、より良いのかもしれません。